吉永小百合は渡哲也とどうだったのか

男性遍歴と両親との関係の真相

吉永小百合が注目されている。吉永小百合といえば、「小百合ちゃん」という本が昨年話題になった。

 

そこには、吉永小百合の男性遍歴が書かれている。気になるのは、渡哲也だ。

週刊誌によれば渡は酔っ払うと、小百合に電話してきて 「何で俺のところに飛び込んできてくれないんだ」とよく迫り、一方の小百合は何度も泣き明かしたという。結局、親や会社がいくら反対しても、小百合が清水の舞台から飛び降りる覚悟で決断すれば飛び込めたはずだ。また男である渡がもっともっと強引に 「俺について来いよ」と言って行動していれば、いくら小百合だって、従っていたかも知れない。どちらもそこまでアクションを起こせなかったということか。小百合には親がいて会社があって……。敬愛する芦川いづ

みのように、潔く芸能界をやめ、家庭に入るという人生の選択もあったのだ。何しろ「徹底する」小百合のことだ、『忍ぶ川』 の二人の如く恋情を貫いただろう。志乃の父親の、「結婚なんてものはな、死ぬほど惚れた相手に出会ったらさっさとするのが一番いいんだ」
 というこのセリフを、小百合は、あるいは父はどういう思いで読んだのか、私は訊いてみたい気がする。


そして、岡田太郎氏との結婚についてはこう述べている。

小百合が結婚を具体的に意識し出した一つのきっかけとして、渥美清から聞かされたアフリカでの話がある。

「夜中にしょんべんをしようと外に出てみると、星が、無数の星が、すぐ近くで瞬いているんですよ。じーと見上げていると、あんまりいっぱい星があって、思わず身ぶるいしちゃってね……。流れ星が、幾つも幾つも落ちていった」
「役者なんて定めのないもの。先のことはわかりませんよ。僕はひと月、ふた目先の仕事だって決めずに、のんびりしていたいんだよね。そんな時、何かがふっとわかる気がするんです。気がするだけなんですが……」
 小百合はこの話を聞いて、ああ自分もそういうふうにがんじがらめを取り払って生きていきたい、自分には休養が必要だ、と思い結婚を決意した。だがまさか自分がそんなキッカケを作ったと思わなかった渥美はポロシャツにカーデガンで駆けつけ、披露宴で苦い思いを語っている。
「残念ていうか口惜しいってのか、変な気分だね。われわれ男役者はスタジオの隅っこで言ってたんだよ。『小百合ちゃん、どうして結婚なんかしちまうんだい。ずうっとひとりでいて欲しかったなァ』ってこれが男の本音だよ。ウラミつらみが二人のまわりでウズ巻いてらあ。これだけガッカリさせたんだから幸せになっておくんなさいよ」
 新婦側の主賓である石坂洋次郎は「小さな親不孝を大きな親孝行に転じて欲しい」と語り、乾杯の音頭をとった宇野璽口は「やけくそでもいいから大きな声で、乾杯=‥」とやり、感傷に沈みがちな私たちの心をひっぼりあげてくれたと一ファンは綴っていた。 ゴルファーの岡本綾子、棋士の小川誠子との鼎談で、小百合はこんなふうに告白している。
《別に結婚しなくてもよかったんですよ。だけど、私の場合は親が常に私の後にぴったりとくっついていて、私にいろいろ期待して、娘を守っていきたいというか、溺愛されていたんですね、父にも母にも。それが苦しくて。姉も妹もいるんですけど、私だけ特別で。この世界に入ったのも親の意見でしたし。ある時、もっと自由に、自分の意思で生きてみたいと思って。だから、結婚することで家を出て、名前を変えることで親から離れようと思いました。それでその当時つきあっていた人に結婚を迫ったんですね》
《私一人の事務所なのに、スタッフが二十人以上いて、私が休みたいと思っても休めないわけですよ。私が仕事をしなければ、事務所の経営が成り立っていかないし。これはちょっとおかしいと思っているうちに、ストレスと疲労で声が出なくなっちゃったんですね。(略)とにかく、一度すべてを変えてしまわなくては、そう思ったんですね》(『酒談-おんなたちの明日-』扶桑社)
 今、改めて『さゆり』最終号(結婚特集号)を見ると、岡田太郎をひたすらみつめ、溢れんばかりの喜びを異常なまでにみせている小百合に、招かれたファンクラブの会員の一人は「彼女は私達の知らぬ暗黒の中を私達の知らぬ時間の内に、さ迷い、ほのかな灯・彼に触れたのではないか」「彼女にはひたすら燃えようとする狂気と、愛するものを見失わない冷静さが据えられている」と書いていた。ずいぶん省略したが、深い洞察力と愛情と寂蓼が湊み出ていてジ~ン……とさせられる。「さようなら。お元気で」彼女の声が耳に残っている、と。
限界点を迎えていたのだろう、小百合は、すべてにおいて。つまり巨大なダムが決壊したのだ。


吉永小百合と両親の間には複雑な溝があったのだ。
吉永小百合、興味は尽きない。

小百合ちゃん

小百合ちゃん

  • 作者: 中平 まみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 単行本
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