高齢出産に偏見を持たせる失言
倖田來未が去る1月30日にラジオ番組の中で、「35歳を過ぎると羊水が腐る」と発言した騒動がいまだに沈静化していない。
倖田來未は1ヶ月の謹慎を発表し、新アルバムのブロモーション活動は全て中止。彼女をCMに起用していた企業も打ち切りやホームページからの画像削除を決め、「徹子の部屋」など出演予定の番組も別の出演者の回に差し替えられた。エイベックスの株価だけは暴落しなかったというが、それも「オリコン初登場1位」という現在のセールスに対する評価であり、今後騒動が長引き彼女の商品価値が下がったと見なされればどうなるかわからない。
なるほど、たしかに彼女の発言は、医学的に偽なる表現であり、それだけに高齢出産に偏見を持たせるきわめて不穏当な発言である。だいたい、マネージャーの結婚に対する発言なら、それはマネージャーに対しても失礼であり、見識やモラルを問われても仕方ないだろう。
羊水というのは、母体の中で胎児を包む羊膜の中の水分である。倖田來未の言い方では、まるで女性のお腹の中には、若い時からずっと羊水が溜まっていて、高齢の妊婦はそれだけ時間が経って「腐る」というイメージだが、羊水は胎児の成長と共に、羊膜の上皮細胞から分泌されるものである。
また、羊水はもともと無色透明の液体だが、妊娠の進行につれて胎児の上皮細胞、胎脂、尿など代謝物が混入し、妊娠末期にはいくぶん乳白色状の混濁を示してくる。決して「腐ってくる」のではなく「濁ってくる」のだ。これは若い女性であれ、高齢出産であれ同じである。
ただ、それを批判するWeb掲示板やブログを見ると、どうも倖田來未個人に対する攻撃の具としているだけで、本当にそうした医学的な真実や発言の問題点をわかっているのかどうか、疑問としか思えない書き込みも目立つ。
おりしも、この時期に40歳の田中美奈子が出産を発表しているが、その件で、高齢出産を揶揄する書き込みもないわけではなかった。いつものことながら、その手の書き込みは本当に嫌な気持ちになる。
そういう人たちが、その一方で倖田來未の失言を非難するとしたら、何とも奇妙な話ではないか。
芸能レポーターの梨元勝は、この騒動について2つの問題提起を行っている。ひとつは、ネット社会になったことで、一気に沸騰する傾向があること。もうひとつは、私たち一般人のあり方への教訓である。
「今は事務所が『しゃべるな、恋愛するな』と言っても聞かない。発言を規制しようとすれば、裏ブログとか作って個で発言する。(タレントの失言について)昔みたいな管理はできません。事務所がやれるのは、相手への配慮ができるような教育をすること。こういう騒動は、一般の人を含め、皆の反省材料として考えていけばいいんです」(「東京スポーツ」2008年2月6日付)
さて、現在もWeb掲示板やブログの「祭り」や「炎上」に熱中している人たちは、一方で我が身を振り返る「反省材料」としているのだろうか。
なるほど、たしかに彼女の発言は、医学的に偽なる表現であり、それだけに高齢出産に偏見を持たせるきわめて不穏当な発言である。だいたい、マネージャーの結婚に対する発言なら、それはマネージャーに対しても失礼であり、見識やモラルを問われても仕方ないだろう。
羊水というのは、母体の中で胎児を包む羊膜の中の水分である。倖田來未の言い方では、まるで女性のお腹の中には、若い時からずっと羊水が溜まっていて、高齢の妊婦はそれだけ時間が経って「腐る」というイメージだが、羊水は胎児の成長と共に、羊膜の上皮細胞から分泌されるものである。
また、羊水はもともと無色透明の液体だが、妊娠の進行につれて胎児の上皮細胞、胎脂、尿など代謝物が混入し、妊娠末期にはいくぶん乳白色状の混濁を示してくる。決して「腐ってくる」のではなく「濁ってくる」のだ。これは若い女性であれ、高齢出産であれ同じである。
ただ、それを批判するWeb掲示板やブログを見ると、どうも倖田來未個人に対する攻撃の具としているだけで、本当にそうした医学的な真実や発言の問題点をわかっているのかどうか、疑問としか思えない書き込みも目立つ。
おりしも、この時期に40歳の田中美奈子が出産を発表しているが、その件で、高齢出産を揶揄する書き込みもないわけではなかった。いつものことながら、その手の書き込みは本当に嫌な気持ちになる。
そういう人たちが、その一方で倖田來未の失言を非難するとしたら、何とも奇妙な話ではないか。
芸能レポーターの梨元勝は、この騒動について2つの問題提起を行っている。ひとつは、ネット社会になったことで、一気に沸騰する傾向があること。もうひとつは、私たち一般人のあり方への教訓である。
「今は事務所が『しゃべるな、恋愛するな』と言っても聞かない。発言を規制しようとすれば、裏ブログとか作って個で発言する。(タレントの失言について)昔みたいな管理はできません。事務所がやれるのは、相手への配慮ができるような教育をすること。こういう騒動は、一般の人を含め、皆の反省材料として考えていけばいいんです」(「東京スポーツ」2008年2月6日付)
さて、現在もWeb掲示板やブログの「祭り」や「炎上」に熱中している人たちは、一方で我が身を振り返る「反省材料」としているのだろうか。
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