和解に向けて進展というが
森進一が5日、都内のミニライブで、"おふくろさん騒動"についても言及。
。「向こうの事務所と連絡がとれました。気持ちよく歌わせていただくのが理想ですから」と、和解に向けて進展していることを明かしたという。
"おふくろさん騒動"とは、今年2月後半にスポーツ紙、ワイドショーを賑わせた森進一と作詞家・川内康範の確執である。
森は一昨年と昨年のNHK紅白歌合戦で「おふくろさん」を歌ったが、曲の冒頭で「いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今ではできないことだけど しかってほしいよ もう一度」という語りを加えた。即興ではなく、作詞家(保富康午)と作曲家(猪俣公章)に作ってもらったれっきとした改作だった。
しかも、森は抗議する川内との話し合いを高血圧を理由に一方的にキャンセル。態度を硬化させた川内が電話で「もうオレの歌は歌わせない」と怒りを伝えると、森本人が「結構です」と言ったと報じられた。このへんでは、歌は歌手のもの、という思いが森にあったのかもしれない。
しかし、日本音楽著作権協会(JASRAC)は、「川内先生が作品を改変することに同意していないのに改変したことは、著作権法20条に『同一性保持権』があり、著作者人格権侵害にあたる」という判断(広報部)。事の重大さにやっと気付いた森が、長良じゅんに仲介を依頼した、との報道もあった(2008年2月23日付「東京スポーツ」)が後の祭り。その後も森が青森にある川内の自宅を門前払いされるなど、和解には至らぬまま4月に川内が亡くなったのである。
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