『喜劇駅前弁当』(1961年、東京映画/東宝)は、東宝の屋台骨を支えた1960年代人気シリーズである喜劇駅前シリーズの第3弾

『喜劇駅前弁当』(1961年、東京映画/東宝)は、東宝の屋台骨を支えた1960年代人気シリーズである喜劇駅前シリーズの第3弾

『喜劇駅前弁当』(1961年、東京映画/東宝)は、東宝の屋台骨を支えた1960年代人気シリーズである喜劇駅前シリーズの第3弾である。久松静児がメガホンを取り、喜劇会から花菱アチャコや柳家金語楼が出演。舞台は浜松の駅弁店であり、奇しくも4月10日は駅弁の日。

『喜劇駅前弁当』の位置づけ

喜劇駅前シリーズについては、すでにご説明したとおりである。

1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気シリーズ(全24作)だが、制作会社は東京映画。

そのせいか、出演者がかぶる社長シリーズとは一味違う、どちらかというと松竹的な下町の佇まいを感じる叙情劇になっている。

喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である
喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は、1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である。山手線恵比寿駅近くの満貫荘という麻雀屋、および商店街を舞台にしたストーリー、ゲストは当時売れっ子だったかしまし娘と都はるみである。
『喜劇駅前茶釜』(1963年、東京映画/東宝)は森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺にジャイアント馬場も出演したシリーズ第6弾
『喜劇駅前茶釜』(1963年、東京映画/東宝)は、森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺が主演した人気シリーズの第6弾である。東宝の屋台骨を支えた人気シリーズだったが、本作はアメリカから凱旋帰国して力道山と2枚看板だったジャイアント馬場が出演したのだ。
『駅前旅館』(1958年、東京映画/東宝)は松竹映画を思わせる上野を舞台にした井伏鱒二原作の文芸映画シリーズ第1作
『駅前旅館』(1958年、東京映画/東宝)は、1960年代に24本作られた東宝昭和喜劇4シリーズのうちのひとつである。が、その第1作目である本作『駅前旅館』に「喜劇」は冠さず、松竹映画を思わせる東京・上野のを舞台にした井伏鱒二原作の文芸映画である。

俳優も、森繁久彌以外のレギュラーは他社出身。

第一作は井伏鱒二の原作で、文芸作品、そして、社会派の要素も持っている。

というわけで、本作『喜劇駅前弁当』は、静岡県浜松駅前にあるうなぎ弁当の「互笑亭」が舞台になっている。


監督は久松静児。

群像喜劇として、個性あふれる喜劇役者のアンサンブルを上手に演出している。

私は、ヒーローが牽引する作品よりも、みんなでわいわいやっている群像劇の方が好きだが、みんなでわいわいやりたい放題になれば収集つかなくなる。

そこをきちんと整理して、しかもそれぞれの個性をスポイルしないように仕上げるのが久松青児監督の真骨頂であると思う。

ちなみに、今日4月10日は駅弁の日。

本作のご紹介の大義もあるわけだ。

あらすじ


うなぎ弁当の「互笑亭」の女将は淡島千景。

夫を亡くしたことで、後釜を狙っているストリップ劇場オーナー(伴淳三郎)と、夫人(千石規子)がいるくせにやはり女将に関心がある織機工場の経営者(森繁久彌)。

女将に気兼ねして、世間の白眼視覚悟であえて店で働くことをせず、バイクに乗って遊び呆けているのは義弟(フランキー堺)とその恋人のハーモニカ売り娘(黛ひかる)。

義弟と一緒に町でコーラスのグループを作っているクリーニング屋の小僧(坂本九)と、そのガールフレンド(渡辺トモコ)。

鰻、織機、楽器、オートバイ……。

主要な登場人物が浜松をイメージできるように設定されている。

伴淳三郎のストリップだけはともかくとして……。

あるとき、互笑亭に花菱アチャコ演じる自称鑑定士があらわれる。

淡島千景にビルを建てることを勧めるが、あまり話が大きすぎるので森繁久彌は警戒。

しかし、伴淳三郎はひっかかって5万円取られ、地元の芸者(淡路恵子)も、金を引っ張ろうとノコノコついていくが結局失敗する。

花菱アチャコは、金だけでなく淡島千景にも迫るが、そこに初恋の人(加東大介)があらわれ、花菱アチャコが詐欺師ということがバレてしまう。

クライマックスは、浜松に台風がやってきて汽車が足止めに。

警察から炊き出しを頼まれた互笑亭は、簡単におにぎりで済まさず、3000箱以上のお弁当を何とか作る。

そこで初めて店の仕事を手伝ったフランキー堺は、淡島千景を店から開放して加東大介と結婚させ、自分が黛ひかると結婚して店を継ぐことを決意する。

ラストシーンは、淡島千景と加東大介が東京に旅立つところを主要な登場人物がみんなで見送る。

見どころ


封切り時のキャッチコピーは、「色と欲のスシ詰弁当! 売るのも買うのも好き者ばかり!」と、なんか昨今のAV作品にでも出てきそうなコピーだが、もちろんそのようなシーンはない。

ただし、当時の浜松の性風俗を垣間見せるシーンはある。

たとえば、お金をもらって男性の散歩や食事に同伴する、ステッキガール(淡路恵子)が出てくる。


坂本九と渡辺トモコの歌声も聴けるが、昭和の古き良き時代を思い出す。


フランキー堺は、鹿児島生まれだが、東京都大田区池上で育った。

姉の役を演じている淡島千景も、池上尋常小学校(現在の池上小学校)出身であり、大田区繋がりである。

ちなみに、フランキー堺は池上第二小学校、通称イケニの出身である。

シリーズで、2人はしばしば姉弟を演じるが、大田区出身同士で馬が合うのかもしれない。


淡島千景は、劇の上では加東大介と結ばれるが、このコンビは、あの『大番』のギューちゃんとおまきさんの「わりない仲」を思い出す。

とにかく出演者が豪華で、それぞれいい仕事をしている。

そして、昭和の佇まいを十二分に実感できる。

喜劇駅前弁当をおすすめしたい。

以上、『喜劇駅前弁当』(1961年、東京映画/東宝)は、東宝の屋台骨を支えた1960年代人気シリーズである喜劇駅前シリーズの第3弾、でした。

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