喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である

喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である

喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は、1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である。山手線恵比寿駅近くの満貫荘という麻雀屋、および商店街を舞台にしたストーリー、ゲストは当時売れっ子だったかしまし娘と都はるみである。

喜劇駅前シリーズ18作目

喜劇駅前シリーズについては、すでに以前の記事でご説明した。

『喜劇駅前茶釜』(1963年、東京映画/東宝)は森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺にジャイアント馬場も出演したシリーズ第6弾
『喜劇駅前茶釜』(1963年、東京映画/東宝)は、森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺が主演した人気シリーズの第6弾である。東宝の屋台骨を支えた人気シリーズだったが、本作はアメリカから凱旋帰国して力道山と2枚看板だったジャイアント馬場が出演したのだ。

喜劇駅前シリーズとは、1960年代の喜劇人気シリーズとして東宝の屋台骨を支えた24作のことを指す。

同時期、長く続いたシリーズとしては、森繁久彌の社長シリーズ33作、植木等やクレージーキャッツが出演するクレージー映画30作、加山雄三の若大将17作などがあるが、本シリーズは唯一、東京映画が制作して東宝が配給している。

そのせいか、社長しリースのようなハイそな世界ではなく、庶民の生活を描く松竹的な作風である。

もともと、井伏鱒二の小説『駅前旅館』を、豊田四郎監督が映画化したのがシリーズの始まりである。

つまり、社会派的文芸映画だった。

久松静児、佐伯幸三らのメガホン、長瀬喜伴、新井一らの脚本により、そこから徐々に、ご当地喜劇映画にかわっていく。

ご当地というのは、実在する町や市を舞台にしている。

つまり、ロケが満載。

そして、出演者も、その時点で松竹と契約があった伴淳三郎、日活出身のフランキー堺、松竹出身の淡島千景、淡路恵子、草笛光子、新東宝出身の池内淳子、大空真弓など、生え抜きでない役者が多く、主演の森繁久彌も、下積みが長かった。

しかも、シリーズ自体、プログラムピクチャとしての位置づけだったので、傍流からの叩き上げ映画のイメージが強い。

社長シリーズでは、いつも背広で仕事をする森繁久彌や、タバコを吸って足を組むマダムの淡路恵子などが、下町の庶民を演じているのは実に興味深い。

いつしか喜劇駅前シリーズは、人気シリーズとなった。

そして、本作喜『劇駅前満貫』だが、『喜劇 駅前女将』以来監督を務めた佐伯幸三の最後の作品であり、結果的に最期の作品(遺作)になってしまった。

本作からは、新たに藤本義一が脚本を手掛けている。

11PMの司会でも同じみだった。

出演者は、毎度おなじみのレギュラーメンバーに加え、毎回、旬なタレントが名を連ねるのもシリーズの特徴だが、本作は、昨今、芸能マスコミを賑わせている都はるみと、今日誕生日である、かしまし娘の正司照枝(1933年3月15日~)が出演している。


では簡単にあらすじを。

あらすじ


喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)の舞台は恵比寿である。

今は、埼京線の駅ができて再開発されたが、この当時は、東急線との乗り換えがある渋谷と目黒に挟まれて、いささか地味な駅だった。

そこを舞台にするというのも、このシリーズらしい。


麻雀の満貫荘では、主人徳之助(森繁久彌)は、女房の景子(淡島千景)には頭が上らず浮気も出来なかった。

近所には、ミカン売場の孫作(伴淳三郎)と、アイデア・センターの次郎(フランキー堺)らの悪友連がいた。

次郎は珍妙な新製品を発明するも失敗ばかり。そのつど出資者の孫作をヒヤリとさせた。

そんな時、芸者の染子(池内淳子)が、女ぐせの悪い亭主三平(三木のり平)にアイソをつかし、淡島千景の所に転がりこんできた。

三木のり平は、昔の伴淳三郎の口ききでフランキー堺の事務所で働くことになったが、バーのホステス鹿子(野川由美子)に熱をあげていた。

フランキー堺は、携帯用マージャン機械の発明の資金ほしさに淡島千景の所に行ったが、池内淳子と一緒にしようと考えた淡島千景は、2人を部屋に閉じ込めてしまった。

だが次、フランキー堺は、恋人の千代子(松尾嘉代)を思い、間違いは起こさなかった。

三木のり平は野川由美子に捨てられ、クラブのボーイにまで身を落とし、そこへ呑みにきた森繁久彌をを驚かせる。

フランキー堺は、携帯マージャン機をいったんは失敗したものの、松尾嘉代が実家から工面してきた資金を元に改良して大成功。

新製品の特許を得て。香港に売りこんで大モウケをした。

三木のり平と池内淳子ももとのサヤにおさまり、ハッピーエンドの大満貫でエンディングである。

ま、どうというストーリーではないのだが、些細な出来事を上手に演じる役者たちに注目されたい。

みどころ

森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺の3人を中心に、三木のり平、淡島千景、池内淳子、山茶花究、松尾嘉代、松山英太郎など、映画衰退後もそっくりテレビに移り、むしろテレビでは映画時代以上の隆盛を極めた方々が出演している。

本作は恵比寿駅(山手線)近辺の満貫荘という雀荘と、商店街を舞台にした様々な出来事をまとめている。

かしまし娘は、キャバレーのホステス役である。

『喜劇 駅前満貫』より

『喜劇 駅前満貫』より

横山道代ママにハッパをかけられ、金持ちの伴淳三郎をおだてて酒を沢山飲ませる。

そのキャバレーで歌っていたのは、若き日の都はるみ。

『喜劇 駅前満貫』より

『喜劇 駅前満貫』より

『北の宿から』でレコード大賞を取った頃も素晴らしいが、私としては、おまんじゅうのようなまん丸の輪郭で、流し目しながらこぶしを利かせる、この頃のはるみ節のインパクトが子供心に印象に残っている。

社長シリーズと掛け持ちしている森繁久彌は、庶民性が売りのこのシリーズでは、シリーズ後半では色々小芝居をする。

本作では、フランキー堺が電動麻雀卓を発明するものの、囲む人がしびれてしまう失敗作だったのだが、ずっとしびれているふりをして池内淳子の手を握り続けたり、

『喜劇 駅前満貫』より

『喜劇 駅前満貫』より

山茶花究が満貫になると、その場にいた人たちが見に来るが、どさくさ紛れに松尾嘉代の髪の毛を触って自分の顔につけるなどしている。

『喜劇 駅前満貫』より

『喜劇 駅前満貫』より

アドリブか、監督の指示かは定かでない。

格調高い文芸&社会派シリーズは、すっかり庶民的な喜劇になった(笑)

以上、喜劇駅前満貫(1967年、東京映画/東宝)は1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気昭和喜劇シリーズ全24作中の第18作である、でした。

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