『追いかけてヨコハマ』を歌い『愛の嵐の中で』に出演した桜田淳子

『追いかけてヨコハマ』は、デビュー6年目にリリースした桜田淳子22枚目のシングルである。前作に引き続き、中島みゆきが作詞・作曲を提供している。映画は、これまでの青春路線から大人への路線に転換して『愛の嵐の中で』に出演。重いストーリーを好演して恒例のゴールデンウィーク出演についてひとくぎりつけた。

ジャケットを見ると、すっかりおとなになった桜田淳子が映っている。

中島みゆきはこの『追いかけてヨコハマ』を、自らのアルバム『おかえりなさい』でカヴァーしている。

桜田淳子のご当地ソングは、これ以外には『神戸で逢えたら』(80年10月21日)がある。

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山口百恵が出身地の「横須賀」で自分の世界を作り、森昌子も本格的な演歌に入ってからは地名の入った歌を歌うようになったが、桜田淳子にはそうした歌は少なかった。

小さい時から芸能界志望だった桜田淳子は、その日のために方言に頼らず標準語で話すようにしていたという。

ひとつの地域に限定されず、あまりウェットにならず、普遍的な可憐さや、山口百恵とは少し違う意味での清潔さを歌っていきたいという桜田淳子自身の思いがあったのかもしれない。

『追いかけてヨコハマ』(1978.2.25)

追いかけてヨコハマ
追いかけてヨコハマ/エンゲージリング
作詞者 A面:中島みゆき B面:竜真知子
作曲・編曲者 A面:中島みゆき(編曲:船山基紀) B面:馬飼野康二(編曲も)
ビクター音楽産業

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恒例のゴールデンウィーク映画は、またしても松竹ではなく東宝配給(東京映画制作)だった。

芸能生活の前半は松竹映画中心に出ていた桜田淳子だが、前年の『若い人』で東宝に出てからは、東映やこれまでの松竹など、各社にまんべんなく出演するようになった。松竹は青春路線。大人の路線は自由な立場で、ということか。

タイトルは『愛の嵐の中で』。姉が自殺したと言われ、桜田淳子演じるパリにいた妹が帰国する。姉は殺されたのではないかと調べていくうちに、意外な人が犯人であったという推理とサスペンスのストーリーで。山口百恵が出ていた赤いシリーズのような構成でもある。

アイドルから大人の曲を歌い始めたころのため、これまでの青春映画ではなく、重いストーリーにチャレンジしたのだろう。

これまでの相手役だった佐藤祐介はこの作品から外れた。

ちなみに、同時期の併映作は三浦友和の『残照』である。大人になりつつある桜田淳子をこの作品で表現できたことで、ゴールデンウィークにおける彼女の主演映画はこれで一区切り付けられた。

アイスルジュンバン

アイスルジュンバン

  • 作者: 桜田 淳子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: 単行本

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