花の中三トリオ スタ誕三人娘

花の中三トリオ

『父娘草』を我が父に捧げるように熱唱した森昌子

『父娘草』は森昌子の26枚目のシングルである。父娘草と書いて「おやこそう」と読む。歌は例によって「わたし」と「あなた」が主語。1対1を前提とする発露のスタイルを今回も貫く。それが逆に普遍的な価値をもつのだ。一人っ子で父親から歌を教わりこんに...
花の中三トリオ

『イミテイション・ゴールド』を歌い『泥だらけの純情』に主演

『イミテイション・ゴールド』は、山口百恵18枚目のシングルである。お盆映画は東宝で主演作品が公開されたが、オリジナルではなく、かつて日活で作られた『泥だらけの純情』のリメイクだった。ただ、「花の中三トリオ」時代からの“手堅い”文芸路線を飛び...
花の中三トリオ

『もう戻れない』を歌い『愛情の設計』に主演した桜田淳子

『もう戻れない』は桜田淳子20枚目のシングルである。森昌子が叙情ソングから本格演歌へ、山口百恵が青い性典から横須賀ツッパリ娘に路線を発展させていったように、桜田淳子も大人への路線変更を迫られていた。その意味で、今回の『もう戻れない』は大人へ...
花の中三トリオ

『春の岬』は正統派演歌の一曲

『春の岬』は森昌子25枚目のシングルである。「花の中三トリオ」は「高三トリオ」で卒業。一つ前のリリースである『なみだの桟橋』からいよいよ演歌歌手への路線に進んだ森昌子だが、この歌はまさに正統派演歌の一曲である。この年齢で本格演歌を歌う彼女に...
花の中三トリオ

『夢先案内人』が最後のオリコン1位だった山口百恵

『夢先案内人』は山口百恵の17枚目のシングルである。『パールカラーにゆれて』以来4作目のオリコン1位到達となった。阿木耀子、宇崎竜童のコンビでは初の1位である。が、これは山口百恵にとって最後のオリコン1位曲になってしまった。横須賀ツッパリ娘路線はこれから次第に確立されて伝説はむしろここからが始まりであるのだが、ナンバーワンというのはいつの時代も難しいものである。
花の中三トリオ

『気まぐれヴィーナス』を歌い『若い人』に主演した桜田淳子

『気まぐれヴィーナス』は、桜田淳子19枚目のシングル。オリコンは7位につけ、『第28回NHK紅白歌合戦』でも歌った。B面の『若い人のテーマ』は、石坂洋次郎原作の青春小説『若い人』を東宝が映画化。桜田淳子が主演をつとめるとともに主題歌も歌った...
花の中三トリオ

『なみだの桟橋』で演歌路線をスタートさせた森昌子

『なみだの桟橋』は、森昌子24枚目のシングル。たんなる24度目ではなく、森昌子にとってこの歌への思いは特別なものがあるだろう。なぜなら、学園ソング、近親者や片想い、日常的な風景などの叙情ソングを歌ってきた森昌子が、いよいよこの歌から本格的演...
花の中三トリオ

『初恋草紙』は路線選択の実験だったか山口百恵

『初恋草紙』は、山口百恵16枚目のシングルである。タイトルだけを見ると、同じ「花の中三トリオ」の森昌子の歌かと思ってしまうが、阿木耀子、宇崎竜童のコンビが楽曲を提供している。『横須賀ストーリー』で、そのコンビが楽曲を提供したが、いよいよここ...
花の中三トリオ

『あなたのすべて』を歌った桜田淳子は「三人娘 涙の卒業式」へ

『あなたのすべて』は、桜田淳子18枚目のシングルである。オリコンは6位につけた。この歌がリリースされた1ヶ月後、「花の中三トリオ」は「三人娘 涙の卒業式」を開催した。最初で最後ともいえる三者の大掛かりなイベントだったが、ビデオソフト化などが...
花の中三トリオ

『港のまつり』を歌い進学か演歌歌手かに悩んだ森昌子

『港のまつり』は森昌子21枚目のシングルである。彼女にとって、本格演歌を歌う前の最後の叙情詩ソングになる。森昌子は「花の中三トリオ」とともに、「高三トリオ」の“解散式”を行った。区切りの時だけに、森昌子としてはその後の身の振り方に悩んだ時期...
タイトルとURLをコピーしました