ザ・ピーナッツ『クレージー黄金作戦』でウナ・セラ・ディ東京歌う

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ザ・ピーナッツ『クレージー黄金作戦』でウナ・セラ・ディ東京歌う
ザ・ピーナッツといえば、様々なヒット曲で累計1000万枚以上のレコードを売り上げたと云われているが、その中でも異色といえるのが『ウナ・セラ・ディ東京』という楽曲だ。今でこそ、ザ・ピーナッツのファンには名曲の一つとされているが……。

どう異色なのかというと、もとは1963年にリリースされた『東京たそがれ』というタイトルも地味な歌だった。それがどうしてイタリア語のタイトルに変わってしまったのか。

それは、翌年の1964年に、カンツォーネの女王・ミルバがイタリアから来日して歌ったことから話題になり、アレンジを変更して『ウナ・セラ・ディ東京』として再リリースされたわけだ。

もっとも、この曲は和田弘とマヒナスターズ、坂本スミ子、西田佐知子らとの競作で、一番売れたのは和田弘とマヒナスターズといわれている。

ザ・ピーナッツとしては、代表作のような大きな扱いにするものではないのかもしれない。

しかし、この歌は、冒頭に書いたように、もとは1963年の歌である。それが、1967年の映画でも歌われ、1969年の『第20回紅白歌合戦』でも歌われているので、やはり“ザ・ピーナッツの歌”としてもポピュラリティを得ているのではないだろうか。

ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ジャニーズも歌う

ということで、その「映画」の方が今日の本題である。

『クレージー黄金作戦』(1967年)は、いうまでもなくクレージー作戦シリーズ、植木等単独主演の作品も含めて合計30作公開された、いわゆる東宝クレージー映画の1作である。

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見どころは、ラスベガスの大通りで交通機関を5分間封鎖して行われた、クレージーキャッツの歌と踊りだった。

クレージー黄金作戦

そう、つまり、クレージーキャッツは海をわたってアメリカロケを敢行したのである。

それは、2時間以上の長尺映画であり、かつ渡辺プロダクションの渡辺晋氏が制作者に名を連ねたナベプロがスポンサーの映画だったこそのことであろう。

となると、渡辺プロダクションのタレントが他にも出ているだろう、と誰もが考えるだろう。そのとおりなのである。

主演の谷啓が想うヒロインに園まり。最後のシーンに登場する藤田まこと。そして、ラスベガスのショーという設定で、ザ・ピーナッツ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ジャニーズなどが出演している。

ジャッキー吉川とブルーコメッツやジャニーズは専属契約ではなかったが、業務提携という形で渡辺プロダクション系列のタレントだった。

一部には、ジャニー喜多川がナベプロから独立する際に関係が悪くなったなどという向きもあるが、ジャニーズ事務所創業後も、本作にジャニーズが出演しているところを見ると、それはデマであったことがわかる。

それはともかく、そのショーは、『ウナ・セラ・ディ東京』を3組が歌うものだった。

まず最初のシーンでは、ザ・ピーナッツが着物で歌う。

次に、ドレスを着て歌う。

ドレスを着て歌う

そして、ジャッキー吉川とブルーコメッツがそれを引き継ぎ、2小節ごとにザ・ピーナッツと交代で歌う。

ワンコーラス終わると、ジャニーズが登場して、彼らが踊りながら半コーラス。

そして佳境に入り、ザ・ピーナッツはタンクトップとミニスカートで登場。体操するようにリズミカルに腕と頭を振りながら歌い、やがてそこにジャッキー吉川とブルーコメッツやジャニーズも合流。ラストはみんなで踊りながら歌うという構成である。

ザ・ピーナッツとクレージーキャッツといえば、言わずと知れた伝説のテレビ番組『シャボン玉ホリデー』がある。

コントとその合間に歌が入ったが、東宝クレージー映画も、ストーリーの合間に植木等やクレージーキャッツの歌が入った。

それが、『クレージー黄金作戦』では、本格的なショーという設定で、そうした当時の旬な所属・系列タレントが登場したわけである。

なお、そのシーンは『クレイジー・ムービーズ VOL.2』に収録されている。

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