『ミスティー』でド肝を抜かれる衣装を披露した桜田淳子

『ミスティー』は、桜田淳子35枚目のリリースである。大胆な衣装が印象に残る歌だった。今から振り返ると、すでに歌手としてのリリースは終焉に近づいていたこの時期だが、マルベル堂による85年のプロマイド『売り上げベスト10』では、見事にトップを獲得していた。彼女が70年代~80年代にかけて歌い続けたことがきちんと評価されたのである。

『ミスティー』について語るなら、曲以前にその衣装にファンは度肝を抜かれた。テレビ番組で歌う彼女は、全身を覆う紫の衣装は体の線をはっきり見せていた。スタイルに自信がなければ披露できない格好である。

ジャケットもミニスカートに太股をはっきりと見せている。それでいて、決してお色気を売り物とするわけではなく、彼女らしいリズミカルで可憐な歌である。アイドルもいずれは大人になるが、急に脱皮されてもファンは戸惑う。彼女のような清潔さを失わない大人のなり方は理想的である。

『ミスティー』(1981.6.5)

ミスティー
ミスティー/恋はSEE-SAW
作詞者 A面:小林和子 B面:竜真知子
作曲・編曲者 A面:小田裕一郎(編曲:大村雅朗)B面:林哲司(編曲:松井忠重)
ビクター音楽産業

当時がアップされているYOUTUBEに書き込まれたコメントは概ね好評だ。

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「当時は違和感がありましたが、今聴くと本当に良い歌ですね。ちょっと新しすぎた。踊りも不思議な感じで楽しめます」

「お尻が小さくてスタイルが良い自分はフランス人に間違えられたとラジオで言ってたのを思い出します」とい等々……。

「フランス人」云々は、今のネット時代ならおそらくいじられまくって炎上していただろう。というか、当時でもアンチの餌食になる発言だが、桜田淳子はそんな小さなことは気にしないのだ。お笑いといえば「ズンコ」を演じ、歌手としては夢を売る立場を貫く。まさに芸能人の鑑ある。

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マルベル堂による85年のプロマイド『売り上げベスト10』では、1位が桜田淳子、2位がそのときすでに引退していた山口百恵、8位には本格演歌歌手になった森昌子がランクインしている。

60年代は、銀幕のスターたちが上位を占めたプロマイドは、70年代になってアイドル歌手が上位を占めるようになった。そのトップに君臨したのが桜田淳子というのは興味深い。

「花の中三トリオ」時代から一貫して可憐で清純、そしてときにはちょっと危ない冒険もするがんばり屋の彼女に、ファンはアイドルナンバーワンの評価を与えたということだろう。

結果的に思わぬことからフェードアウトした桜田淳子だが、この時、彼女はアイドル歌手としての実績が結実して、頂点に立ったのである。

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