シニア世代がこよなく愛した伝説の名盤60。歌とともに思い出深いレコードジャケットをまとめた8ページの特集記事をご紹介しよう

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シニア世代がこよなく愛した伝説の名盤60。歌とともに思い出深いレコードジャケットをまとめた8ページの特集記事をご紹介しよう

シニア世代がこよなく愛した伝説の名盤60。歌とともに思い出深いレコードジャケットをまとめた8ページの特集記事をご紹介しよう。具体的には、『アサヒ芸能』(2012年4月10日号)カラーページに登場した1960~1980年代のレコードジャケットである。

1950年台後半以降の懐かしい曲のジャケット

ザ・ピーナッツ、ザ・ビートルズ、井上陽水、藤圭子……。懐かしいスターたちが『アサヒ芸能』(2014年4月10日号)カラーページに登場。

同誌今週号の恒例企画ものは、『シニア世代がこよなく愛した伝説の名盤60』というタイトルで、歌とともに思い出深い、そのレコードジャケットが8ページにわたって掲載されている。

内容は、1950年台後半以降、これまで多くの人に愛された各ジャンルの楽曲について、著者(石田伸也さん)の判断でレコードジャケット60曲を選んだものである。

このコーナー、今までは、どうしてこのような選び方? というツッコミをせざるを得ないところがあったが、今回はどうだろうか。

1ページに約10曲のジャケット

トップページは、テレサ・テン(『ベスト全曲集』2000年)、ザ・ビートルズ(『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツクラブ・バンド』1967年)、井上陽水(『氷の世界』1973年)、由紀さおり&ピンク・マルティー(『1969』2011年)が飾り、それぞれに「沁みる演歌&歌謡曲」「憧れの洋楽&ジャズ」「たぎらせたフォーク&ロック」「和製ポップスの夜明け」と見出しがついている。

そして、その次の見開きからは、それぞれの見出しごとに他の歌手とジャケットが紹介されている。

1ページに約10曲のジャケットと、各ジャケットごとに40~50字の説明という構成である。

たぶんこれは、選曲してレイアウトを予め決めてから、解説部分の原稿を書いていったのだろうと思う。

ヒットした各曲が、ひとつのテーマのもとに色々並ぶのはそれ自体興味深いことかもしれないが、できればもう少しゆったりとページを取って、解説の字数が多いほうが良かったと思う。

たぎらせたフォーク&ロック

最初の見開きは、『たぎらせたフォーク&ロック』。

ザ・フォーク・クルセダーズ(1968年)、小椋佳、吉田拓郎(1972年)、中島みゆき(1978年)、山下達郎(1980年)など、フォークシンガーが19人。

井上陽水や吉田拓郎など、自分で作った歌をアルバムとしてリリースし、LPがシングルのように売れていった頃を振り返っている。

憧れの洋楽&ジャズ

次の見開きは「憧れの洋楽&ジャズ」。

エルヴィス・プレスリー(1956年)、ボブ・ディラン(1965年)、カーペンターズ(1973年)……、など19人。

著者はビートルズの来日を機に、「舶来のミュージック」が身近になったとまとめているが、ソニー・ロリンズ(1956年)など50年代のジャズ奏者・シンガーも5人入ってる。

ソニー・ロリンズ

ジャズファンならきっと著者の意図が理解できるだろう。

沁みる演歌&歌謡曲

そして次は「沁みる演歌&歌謡曲」。

ここはテーマを決めて人選しないと絞り切れないと思うが、藤圭子(1970年)、ちあきなおみ(1970年)、西田佐知子(1969年)、石原裕次郎(1971年)、山口百恵(1978年)など、もう生では聞けない人を中心にしているようである。

和製ポップスの夜明け

最後の1ページは、「和製ポップスの夜明け」。

1960年代のポップスシンガーやGSブームにも触れているが、やはり目を引いたのはザ・ピーナッツである。

ザ・ピーナッツ

ちなみに昨日(4月1日)は、お二人の生まれた日だった。

私の世代では、やっぱりこの方々は憧れのスターである。

このブログでも何度か記事にしているが、私は東宝クレージー映画をよく観ていて、何度目かの鑑賞になると、BGMのように「ながら」で再生していることもあるが、ザ・ピーナッツが出てきた時だけは、たとえ何度目でも作業をやめて鑑賞に専念している。

たとえば、『クレージー黄金作戦』(1967年)では、ラスベガスのショーという設定で、ザ・ピーナッツ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ジャニーズなどが出演している。

ザ・ピーナッツ『クレージー黄金作戦』でウナ・セラ・ディ東京歌う
ザ・ピーナッツといえば、様々なヒット曲で累計1000万枚以上のレコードを売り上げたと云われているが、その中でも異色といえるのが『ウナ・セラ・ディ東京』という楽曲だ。今でこそ、ザ・ピーナッツのファンには名曲の一つとされているが……。

『ウナ・セラ・ディ東京』を3組が歌うものである。

まずザ・ピーナッツが着物で歌う。

次に、ドレスを着て歌う。

そして、ジャッキー吉川とブルーコメッツがそれを引き継ぎ、2小節ごとにザ・ピーナッツと交代で歌う。

ワンコーラス終わると、ジャニーズが登場して、彼らが踊りながら半コーラス。

そして佳境に入り、ザ・ピーナッツはタンクトップとミニスカートで登場。体操するようにリズミカルに腕と頭を振りながら歌い、やがてそこにジャッキー吉川とブルーコメッツやジャニーズも合流。ラストはみんなで踊りながら歌うという構成である。

『クレージーメキシコ大作戦』(1968年)は、メキシコにたどり着いたクレージーキャッツの面々がショーを妄想するが、そのシーンでテンポの良い踊りを見せてくれた。

『クレージーメキシコ大作戦』日米墨を股にかけた大巨編
『クレージーメキシコ大作戦』は、時代劇を除いたハナ肇とクレージーキャッツ主演のシリーズとしては11本目の作品である。1968年4月27日に公開された上映時間162分の一本立て。メキシコ・オリンピック開催の前年に、一足先に日本、アメリカ、メキ...

今回、同紙の記事で使われているジャケットはヤフオクなどでも取引されているが、ザ・ピーナッツだけはなかなか手に入らない。

私も以前集めようと思ったが、マニアでも簡単には手に入らなくなってる。

そういう意味では、そのジャケットを特集した今回の記事、関心のある人にとっては価値があるのではないだろうか。

以上、シニア世代がこよなく愛した伝説の名盤60。歌とともに思い出深いレコードジャケットをまとめた8ページの特集記事をご紹介しよう、でした。

クレージー黄金作戦 - 植木等, 谷啓, ハナ肇, 浜美枝, 園まり, 藤田まこと, 笠原良三, 田波靖男, 坪島孝
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