おれは男だ!(1971年2月21日~1972年2月13日、松竹/NTV)という、今も語り継がれている青春学園ドラマの記念すべき第1回が放送

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おれは男だ!(1971年2月21日~1972年2月13日、松竹/NTV)という、今も語り継がれている青春学園ドラマの記念すべき第1回が放送

おれは男だ!(1971年2月21日~1972年2月13日、松竹/NTV)という、今も語り継がれている青春学園ドラマの記念すべき第1回が放送されたのが、今から54年前の2月21日でした。小林浩二(森田健作)を巡る明るく楽しくほろ苦い学園生活は今も多くのファンに支持されています。(文中敬称略)

昨日は、飛び出せ!青春(1972年2月20日 – 1973年2月18日、日本テレビ/東宝)についてご紹介しました。

同じ枠で、人気ドラマだったのが、『おれは男だ!』です。

現在、日曜夜8時の日本テレビ系と言えば、『世界の果てまでイッテQ!』を放送していますが、かつては青春学園ドラマを合計9作放送した枠です。

当時の人気、視聴率は大河ドラマの牙城に迫ったものです。

そのひとつが、『おれは男だ!』という、津雲むつみさんの少女漫画を原作とした松竹制作のテレビ映画です。

青春学園ドラマ9作のうち、東宝映画が制作した7作は、石原慎太郎原作の『青春とはなんだ』を筆頭に、熱血教師を主人公にしたドラマでしたが、松竹映画が制作した2作は、森田健作を主人公とする熱血生徒のドラマでした。

おれは男だ!.jpg
DVDより

放送されたのは、ウーマンリブが話題になっていた頃です。

もともと女子校だった青葉学園は、共学になっても女性上位で、男子生徒はトイレも少なく困っている有様。

そこで転校生の小林弘二(森田健作)は、男子よ頑張れと剣道同好会を立ち上げると、対抗心をむき出しにしたのが、バトン部のキャプテン吉川操(早瀬久美)。

バトン部と剣道部(途中から部に昇格)は、何かというと喧嘩をするのですが、それはお互い関心があるからです。

ということで、ドラマのキャッチコピーは「女と男のユーモア学園」。

いまの世代はわかりませんが、昭和世代にとって、思春期のツンデレというのは、誰でも大なり小なり覚えがあることです。

経験ありませんか。

フォークダンスで、意識過剰になって、異性と手をつなげなかったとか

それで、相手が代わってから、「つないでおくんだった」と後悔したりして。

そういう世代にとって、男女がお互い喧嘩しながら、次第に好意を持つストーリーは、思いっきり感情移入してしまうわけです。

初出のときは、私は小学生だったのですが、何度も再放送をするため、ちょうど大人への著しい成長が始まる中学時代に見てしまい、すっかりトリコに。

ドラマを見終わって30分は、余韻が残って自分が小林弘二(森田健作)になりきっちゃってました(笑)

原作は都立高校が舞台でしたが、ドラマは松竹撮影所に近い鎌倉(稲村ヶ崎&七里ヶ浜)を舞台に、江ノ電や鎌倉学園、栄光学園などをロケ地として撮影されたのもよかったですね。

ヒロインより恋の鞘当て役の方が人気が出てしまう現象


小林弘二(森田健作)のお相手は、バトン部のキャプテン吉川操(早瀬久美)。

松竹としては、当時売り出したかった専属俳優コンビです。

ところが、小林弘二(森田健作)をめぐって、吉川操(早瀬久美)と恋のバトルを繰り広げる相澤高校剣道部女性キャプテン、丹下竜子(小川ひろみ)の方が良かったという意見の方が、少なくとも現在のネットの声では多数派といっていいのです。

私も中学生当時は、2人のかわいこちゃん同級生女子を吉川操と丹下竜子にあてはめて、さてどちらがいいかと真剣に悩んたものです(笑)

でも、丹下竜子派が多数という気持ちはわかります。

いつもけんか腰で威張っていて、才色兼備のツンデレだった吉川操に比べて、丹下竜子は、剣道の試合は真剣ですが、面をとったら、あとはざっくばらんにお付き合い。

「今度の試合は負けないわよ」と言いながら、仲良く自転車の2人乗りで通学。

2人の会話は、ドラマとは言え羨ましいと思ったものです。

ああ、こういう異性のいる高校生活はいいなあって。

思春期にあのドラマを見た人はみんなハマるんでしょうね。

早瀬久美さんはFacebookでご活躍

現在も、Facebookの昭和関連グループでは、このドラマがしばしば話題になります。

早瀬久美さんは、自ら投稿もされています。

早瀬さんが『恋の季節』という映画に出られたときのことをコメントしたら、ご本人からレスポンスをいただきました。

早瀬久美

ちなみに、上の「お友だちリクエスト」は、女優の山口いづみさんです。

えーっ、山口いづみさんが、どうして私に?

とにかく、ネットはあこがれの人との距離がぐっと縮まりました。

このブログでレビュー記事を書いて、Xでそれを告知すると、エゴサーチする作家や俳優の方々が反応してくださいます。

逆に言うと、おかしなことを書けないので緊張してしまいますけどね。

ああ、そういうプレッシャーをかけているのか(笑)

『おれは男だ!』、ご存知ですか。

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