歌手で女優のいしだあゆみさん(1948年3月26日 – 2025年3月11日)の訃報です。甲状腺機能低下症のため亡くなったそうです。

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歌手で女優のいしだあゆみさん(1948年3月26日 - 2025年3月11日)の訃報です。甲状腺機能低下症のため亡くなったそうです。

歌手で女優のいしだあゆみさん(1948年3月26日 – 2025年3月11日)の訃報です。甲状腺機能低下症のため亡くなったそうです。『ブルーライトヨコハマ』などのヒット曲をもつ歌手として、また数々の映画やドラマに出演して実力派の女優としても評価されています。(文中敬称略)

いしだあゆみは、フィギュアスケート選手を経て、芸能界にスカウトされ、『ネェ、聞いてよママ』でデビュー。

森繁久彌主演のドラマ『七人の孫』に出演したことで全国的に名前が知られました。


子供の頃だったので、ヘアスタイルが似ていたことから、共演の島かおりと似てて区別がつきにくかったですね。

この頃は、やはり森繁久彌主演の「喜劇駅前シリーズ」第9作である『喜劇駅前音頭』にも映画初出演しています。
続く『あなたならどうする』もヒットして、歌手としてのポジションも不動のものにししました。

そして、『ブルーライトヨコハマ』がオリコン1位の大ヒット。


映画は、森繁久彌つながりで『喜劇駅前音頭』(1964年)に出演。


『日本沈没』(1973年、東宝)ではビキニ姿が話題になり、


『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(1982年、松竹)のマドンナは、国民的映画では異例とも言えるふくらはぎでエロスを表現するシーン。


さらに、『野獣刑事』『青春の門・自立篇』『駅』『火宅の人』などに出演。

ドラマでは『金曜日の妻たちへ』が当たり役になりました。

決して歌手の片手間ではなく、女優としてもしっかり実績を積み重ねたのです。

それ以外には、以前ご紹介した『クレージーの大爆発』(1969年、東宝)も印象深い作品です。

クレージーの大爆発

クレージーの大爆発

千代田線日比谷駅から、日生劇場と帝国ホテルに挟まれた通りを5分ほど歩くと、旧日比谷映画街に到着します。

TOHOシネマズシャンテ、東京宝塚劇場、TOHOシネマズ日比谷SCREEN12、SCREEN13などのビルがあります。

『クレージーの大爆発』の劇中では、金塊の眠る銀行の地下をクレージーキャッツがダイナマイトで爆破するシーンがありました。

爆破の音と振動をごまかすために、映画の撮影を装って、いしだあゆみがスクールメイツをしたがえて、夜中の旧日比谷映画街で『恋はそよ風』を歌い、花火を打ち上げます。

クレージーの大爆発
いずれも『クレージーの大爆発』から

30作ある東宝クレージー映画の中では、際立った傑作というわけでもないのですが、いしだあゆみが歌うシーン見たさに、この作品は何度も見てしまいました。

青春家族


Wikiによると、2003年のNHK朝ドラマ『てるてる家族』(原作なかにし礼)の岩田夏子は、いしだがモデルであるとのことですが、私は、いしだあゆみが最年長ヒロインとして出演した『青春家族』(1989年) の方が印象に残っています。

夫が橋爪功で、娘が清水美沙、息子が稲垣吾郎です。

静岡でわさび田をやりたいと橋爪功が言い出す話で、清水美沙が恋人として陣内孝則を紹介すると、「なんだぃ、あんな30男」などと陰口をいいつつ、自分はその倍も年齢があるくせに、遥くららと不倫しています(笑)

60~70年代の洋楽の趣味が一致して、話がはずんでそんな関係に発展していました。

本作はノベライズも出ていて、ノベライズでは、いしだあゆみも不倫をすることになっているのですが、朝のドラマで夫婦揃って不倫では重すぎるという配慮か、ドラマではいしだあゆみは不倫はしていませんでした。

いしだあゆみさんは、デビューの頃は童顔でふっくらしていたのに、年齢を重ねるごとに痩せて憂いのある表情になりましたね。

私は、この頃のいしだあゆみさんが、女優としてはもっとも輝いた頃ではなかったかと思います。

生前のご遺徳をお偲び申し上げます。

いしだあゆみさんの仕事、どのような歌や映画、ドラマなど印象に残っていますか。

ゴールデン☆ベスト - いしだあゆみ
ゴールデン☆ベスト – いしだあゆみ

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