ザ・スリー・ディグリーズのメンバーだった、Fayette Pinkney(フェイエット・ピンクニー、1948年1月10日~2009年6月27日)さんの命日です。日本語版もリリースされた『天使のささやき』を歌ったときのメンバーで、脱退後はソロ活動とともにカウンセラーやボーカルコーチとして働いていました。(画像はGoogle検索画面より)
フェイエット・ピンクニーさんは、ザ・スリー・ディグリーズ結成当時のオリジナルメンバーです。
Happy Birthday Fayette Pinkney ?? pic.twitter.com/a4IxotjNCQ
— 帰ってきたパンク (@zcpbFuNWhU7527) January 9, 2024
アメリカの女性ボーカルグループ、ザ・スリー・ディグリーズ(The Three Degrees)は、1963年にペンシルバニア州フィラデルフィアで結成されました。
このグループはしばしばメンバーが入れ替わり、延べ15人の女性メンバーが在籍したことがありますが、常にトリオで活動しています。現在も。
オリジナルのメンバーは、ファイエット・ピンクニー、シャーリー・ポーター、リンダ・ターナーの3人でしたが、来日して注目されたときのメンバーは、フェイエット・ピンクニー、シーラ・ファーガソン、ヴァレリー・ホリデイです。
"When will I see you again" by The Three Degrees- Sheila Ferguson, Fayette Pinkney, and Valerie Holiday. One of the best songs of the 1970's! #GrownFolksMusic #SoulMusic #RnBMusic #ClassicSoul #ClassicRnB #PhiladelphiaSoul pic.twitter.com/ukAykXQ9hL
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1974年にリリースされたシングル『When Will I See You Again(天使のささやき)』は全世界で爆発的なヒットとなり、シングルチャートで全米2位、英国では1位、日本のオリコン洋楽シングルチャートで1974年7月29日付で1位を獲得しました。
日本でも人気が高く、現在でも年に何度も来日公演を行い、日本限定で『天使のささやき(日本語盤)』『ミッドナイト・トレイン』『にがい涙』などをリリースしています。
『天使のささやき』の頃は、まさに私の思春期における洋楽最高峰でした。
洋楽といえば、ビートルズという伝説の人がいたわけですが、同じ時代ですと、学校ではカーペンターズが話題になっていました。
カーペンターズの歌も素晴らしいですが、ザ・スリー・ディグリーズにも、グーっと引き込まれる魅力がありました。
グループ脱退後はカウンセラーに
フェイエット・ピンクニーは、私が見たところ控えめな感じがするのですが、歌声とともに彼女のそうした人柄を慕うファンは多かったのです。
1976年にグループを脱退していますが、英語版のWikiによると、「管理者リチャード・バレットにより解任される」と記載されています。
日本ではこういう場合、“卒業”と称するのですが、日本はあいまいな表現が好きですね。
Copilotに、脱退の理由を尋ねてみました。
[1](https://tower.jp/article/news/2009/07/03/100019383) [2](http://raizo.daa.jp/archives/2022/0506_2114.php) [3](https://ameblo.jp/inoueno2000/entry-12719659859.html)
ということで、ご本人の選んだ離脱のようです。
まあ、それはきっかけで、ほかにも理由はあったのかもしれませんが、少なくとも脱退後、現在のメンバーと写真を撮っていますから、顔も見たくないというような遺恨があるわけではなさそうです。
その後はソロ・アルバムも発表しましたが、80年代以降は大学に入り心理学と社会福祉を学び、テンプル大学で修士を取得してカウンセラーとしても活躍していたようです。
そして、1994年には46歳で娘を出産。
しかし、突然の幼児死症候群のために2日後に亡くなりました。
さらに2009年6月27日には、フェイエット・ピンクニー自身が急性呼吸不全で亡くなりました。
61歳でした。
フェイエット・ピンクニー在籍時代のベストワークは、私が選ぶなら、この『Can’t You See What You’re Doing To Me』です。
他の歌は、シーラ・ファーガソンがリードする形が多いのですが、この歌は、3人が最初から最後まで表現力を競いながら歌うので、それぞれの個性があらわれているのです。
そして、とくにAメロの出だしが、なんとも言えない昭和の旋律です。←洋楽をAメロとかあまりいわないでけすどね。
ああ、子供の頃聴いていた、日曜日のニッポン放送の洋楽ベスト10で聴いていたなあと思い出します。
その時の相手を採るか、キャリアを採るか
それにしても、グループが一番売れていた時に、恋人の方を選んで脱退するというのは、なかなかむずかしい選択ですね。
出産が46歳ですから、たぶん父親はその相手ではなく、別の男性だと思うのです。
つまり、結果として添い遂げたわけでもない相手のために、自分の最も輝かしいキャリアを棒に振ってしまったわけです。
もちろん、先のことはわかりませんが、人生の難しさを感じさせられますね。
ちなみに、これは女性だけのことではありません。
男性も、たとえば野村克也さんが、沙知代さんとチームの関係が抜き差しならなくなった時、「野球を取るか、沙知代を取るか」と問われて、沙知代さんを選んで南海ホークスの選手兼任監督をやめていますね。
もし、自分の地位や肩書と、相方のどちらを選ぶか、という事態になったら、どうされますか。
以上、Fayette Pinkney(フェイエット・ピンクニー)さんは『天使のささやき』を歌ったときのザ・スリー・ディグリーズのメンバー、でした。
スリー・ディグリーズ ベスト DQCP-1514 – スリー・ディグリーズ
Mind What You're Doing To My Heart – Fayette Pinkney
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