『小雨の下宿屋』を歌った森昌子はスタバを鳥取に誘致できるか

この記事は約2分で読めます。

『小雨の下宿屋』は、森昌子21枚目のシングル。これまた70年代の世界を表現した古き良き時代の心の歌である。そして時は流れ2014年。森昌子は栃木・宇都宮市出身で東京に過ごしたが、「とっとりふるさと大使」に選ばれた。東京・平河町の都道府県開館で行われた委嘱式に出席したニュースが話題になっている。

『小雨の下宿屋』は、例によって1人称と2人称で歌詞がつくられている。下宿住まいの「あなた」のもとに通う「私」が、「あなた」が楽しみに待ってくれている情景を描いたものだ。「花の中三トリオ」の中でも森昌子の歌ほど奥の深いものはない。

今は小ぎれいなアパートが安く借りられ、外食産業や、持ち帰りするいわゆる中食産業という市場も確立。学生は誰にも干渉されない自分だけの住まいを求めるようになった。

下宿が出来るような土地を持っている人も、マンションやアパートを建てて楽に手っ取り早く家賃収入を得る時代だ。「下宿」というもののニーズが当時とは全く異なっている。だからこそ、歌として「下宿があった頃」を残しておくことに意義がある。

B面は、本格演歌に入りつつある森昌子後期の作風、待つ女が描かれている。男と女の歌にありがちな「港」も出てくる典型的な恋歌である。ジャケットにある、カーディガンを羽織り、中指にハートをあしらった指輪をする森昌子は、もう少女ではなく立派な女性である。

詞を提供した山口あかりは、『まんが日本昔ばなし』のエンディング曲、「お尻を出した子 一等賞」という歌詞が有名な『にんげんっていいな』を作詞した。

高田弘は、森昌子だけでなく桜田淳子や百恵の作曲・編曲も手がけており、「花の中三トリオ」スタ誕三人娘の御用達といったところか。

『小雨の下宿屋』(1977.1.25)

小雨の下宿屋
小雨の下宿屋/恋景色
作詞者 山口あかり
作曲・編曲者 A面:高田弘(編曲も) B面:新井利昌(編曲:高田弘)
ミノルフォン

さて、時は流れて2014年。森昌子は鳥取・米子市を舞台にしたNHK BSプレミアムドラマ『ちょっとは、ダラズに。』(1月29日放送)に出演。黒川智花演じるシングルマザーの看護師を見守るベテラン看護師役を熱演したことがきっかけで、「とっとりふるさと大使」に選ばれた。

fc21b466
サンスポ.comより

森昌子は、鳥取県が全国で唯一、スターバックスの店舗がないため、「スタバはないけど砂場(鳥取砂丘)がある。知事とスタバを砂場で飲みたい!」と、スタバ誘致へひと肌脱ぐことを約束したと報じられている。

>>森昌子、とっとりふるさと大使に。鳥取にスタバ誘致を約束

はたして森昌子は米子にスターバックスを誘致できるだろうか。興味は尽きない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました