『はじめての出来事』ではじめてレコード50万枚突破した桜田淳子

『はじめての出来事』は、桜田淳子8枚目のシングルになる。タイトルが「はじめての」とつくからか、初が2つ重なった。また、前年の『てんつくてん』に続いて、この年の10月からスタートした日本テレビのホームドラマ『となりのとなり』にレギュラー出演。歌、バラエティ、ドラマと、幅広く活躍した充実した1年となった。

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『はじめての出来事』では、遂にレコードセールスが50万枚を突破(52.7万枚)した。そして、山口百恵の『冬の色』と入り替わる形でオリコンの1位も初めて獲得した。文句の付けようもないヒット曲である。

桜田淳子はこの年、シングルを4曲リリースしているが、『第26回NHK紅白歌合戦』で歌ったのはもちろんこの歌である。ちなみに山口百恵は『冬の色』が初めてのオリコン1位到達曲だった。

歌詞によると、初めて口づけをして動揺している様子が描かれている。明るく歌っているが、今まで夢想する少女を歌ってきた彼女にしてみれば踏み込んだものになっている。

「花」や「天使」や「初恋・片恋」などを卒業して、女性としての第一歩を歌ったわけだ。

中学生でデビューしたアイドル歌手は、永遠に続けられるわけではない。歌も年齢に合わせて中身を変えなければならない。そこをどう切り替えるかがポイントだが、前作の『花占い』から、デートなどの描写もなく、いきなり口づけの歌というのは考えてみれば思い切った歌である。

『はじめての出来事』(1974.12.5)

はじめての出来事
はじめての出来事/特別な気持
作詞者 阿久悠
作曲・編曲者 森田公一(編曲:竜崎孝路)
ビクターレコード

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秋の新番組では、『となりのとなり』に出演した。主人公は小林桂樹と大原麗子の夫婦。実際には46歳と29歳だったが、ドラマの設定では50歳と25歳ということになっている。

年が倍違うソバ屋の主人の後妻に入り、いろいろな出来事が巻き起こる日本テレビらしいホームコメディーである。そう、ファンならお気づきと思うが、これは前年の『てんつくてん』と基本的に同じ設定である。

今回はそば屋。前田吟、渡辺篤史、坂口良子、桜田淳子の4人兄妹である。ここでも桜田淳子は末娘役。今回は森昌子の共演はなく、はじめて1人で出演している。渡辺篤史とは3作連続の共演である。

『てんつくてん』で、桜田淳子の担任役で好演した前川清もレギュラー出演している。歌手でも、役者として面白いと思った人材は積極的に登用していく意欲を感じる。

『てんつくてん』では、佃煮屋と鯛焼き屋だったが、こちらはそば屋とラーメン屋。ラーメン屋の方は伴淳三郎の一家である。

ちなみに、wikiの同作の記述には若干間違いがある。「23歳違い」の夫婦と書かれているが、すでに書いたように25歳差という設定。桜田淳子の兄嫁役は小鹿みきから大空真弓に交代とされているが、岡田可愛に交代の間違いである。

そのへんも、桜田淳子ファンならご存知であろう。

『てんつくてん』にしろ『となりのとなり』にしろ、桜田淳子はテーマソングを歌っていない。まさに女優としての仕事だった。

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