中平まみ氏がシャンパンを頼んで上機嫌、という記事が出ているのは『東京スポーツ』(11月24日付)である。何事かと思ったら、猪瀬直樹知事の徳洲会スキャンダルを「ざまあみろ」と言っているらしいのだ。なんとなれば、中平まみ氏は猪瀬直樹知事とかつては不倫関係にあったからという。「お縄ちょうだいで(刑務所に)ぶちこむべき」とまで言っているのだから穏やかではない。
中平まみ氏といえば、吉永小百合主演の『泥だらけの純情』(63年・日活)や『光る海』(同)などを撮った中平康氏の娘である。
『小百合ちゃん』(講談社)という吉永小百合の過去の男遍歴を書いた暴露本を上梓。その後も週刊誌で、「吉永小百合と映画の真価真髄を知らぬ人々に広く伝え残す必要を感じたから、そして他ならぬ小百合本人へエールを送るため」と、吉永小百合暴露を行っている。
その中平まみ氏は、吉永小百合だけでなく自分の不倫の暴露も行っている。『週刊文春』(2013年6月13日発売号)で猪瀬直樹知事を告発した。
91年夏の雑誌対談で知り合って不倫関係に。猪瀬直樹氏は交際中、電話で卑わいな言葉をかけることや、飲酒運転で物損事故を起こしたのに警察に連絡せずにそのまま車で去ったなどと述べている。
猪瀬直樹氏は、不倫は「20年以上前のことだが深く反省している」と認め、飲酒運転は否定。軽い自損事故を起こしただけだとした。
そこで、中平まみ氏が怒ったわけだ。
中平まみ氏は、同紙で「姑息で薄汚い。『小男コンプレックス』よ。小さいのに限って自分を大きく見せようとするのよ」と糾弾している。
しかし、その「姑息で薄汚い。『小男コンプレックス』」「自分を大きく見せようとする」男と不倫したのは自分の責任だろう。
私怨・私憤をメディアを使って晴らすのはいかがなものか。
もちろん、猪瀬直樹氏は東京都知事という公人である。公人である以上、プライバシーが制限されることも確かだ。しかし、だからこそ、元不倫相手の私怨・私憤ではなく、事実と道理の「暴露」であって欲しい、とも都民は思うだろう。
中平まみ氏は、2001年の参院選で、徳田虎雄・前徳洲会理事長が代表だった自由連合から比例代表で出馬している。
その意味では、猪瀬直樹氏と徳田虎雄・徳洲会の関係について、中平まみ氏だからこそ知り得ることもあるかもしれない。
中平まみ氏は、『ポランスキーも小男だけど』(展望社)という書籍を上梓し、猪瀬直樹氏のことを語っている。この本が今、売れているのだという。
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