赤塚真人さん(1951年3月19日~2024年7月4日以前)の訃報情報が4日夜から拡散しつつあります。三枚目かつ小心で善良な役が定番でした。山田洋次監督作品などに多く出演しています。テレビドラマも、青春学園ドラマに複数出演、自ら劇団も主宰しました。
俳優の、堀内正美さんの投稿が源泉のようです。
赤塚真人(あかつかまこと)さんは、茨城県日立市出身の俳優です。
命名の由来は、ろくに働かず家に居つかなかった父親が、久しぶりに帰宅した時に誕生したため、「真人間になりますように」という願いを込めて名づけられたそうです。
赤塚さんは、茨城訛りを隠さない小市民の役柄で知られ、山田洋次監督作品などに多く出演しています。
また、劇団裏長屋マンションズの座長としても活躍していました。
Copilotが回答した代表作です。
幸福の黄色いハンカチ
たそがれ清兵衛
どちらも、山田洋次監督です。
私は、テレビドラマの、
『でっかい青春』(1967年10月29日~1968年10月13日、日本テレビ/東宝)
『進め!青春』(1968年10月20日~1968年12月29日、日本テレビ/東宝)
『おこれ!男だ』(1973年2月25日~9月30日、日本テレビ/松竹)
『ちょっとマイウェイ』(1979年10月13日~1980年3月29日、日本テレビ)
『特捜最前線第80話新宿ナイト・イン・フィーバー』(東映/テレビ朝日、1978年10月11日放送)
などを挙げたいと思います。
ちょっとマイウェイ
「#桃井かおり と #研ナオコ が織りなすオトメチック爆笑喜劇」というキャッチコピーを掲げた『#ちょっとマイウェイ』土曜の夜9時の『グランド劇場』という枠で放送されていましたが、今も「再放送してほしい」「DVDボックスがほしい」などなど懐かしむツイートが絶えません。https://t.co/NBG6aQfd7a pic.twitter.com/xeQWoeqRGa
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) July 4, 2024
舞台は、東京・代官山にある老舗の洋食レストラン「ひまわり亭」。
近隣に大手レストランチェーンが出店し、コック・ウエイトレスなども引き抜かれ、オーナー三姉妹(八千草薫、結城美栄子、桃井かおり)のうち、次女の結城美栄子は廃業を決意しますが、三女の桃井かおりは反骨精神で店を存続させることを決意。
引き抜かれなかったスタッフがウエイトレスの左時枝1人だったので、新たなスタッフを募集します。
そこで集まったメンバーは、職人気質でちょっと気性が荒いシングルファザーの緒形拳、やたら奥様料理に拘る結城美栄子の夫(犬塚弘)の弟の赤塚真人、今で言うバカップルの秋野太作と岸本加世子。
そのほか、桃井かおりの友人で、料理は素人の「かつ子ちゃん」(研ナオコ)や、 信用金庫に勤めているものの金策のサポートも頼りない犬塚弘・赤塚真人の弟の神田正輝、桃井かおりの幼馴染みであだ名が「ケツニ」の峰竜太、ライバル店店長の高橋長英などが巻き起こす奮闘劇です。
赤塚真人さんは、従業員ですが親戚でもあるので、桃井かおりのあたりもきつく、給料の欠配ではいちばん割を食う役ですが、「親戚ったってこれ(給料)は別だよぅ」と茨城訛りのリアクションによるコメディリリーフ的役割のため、ドラマを明るく展開するための貢献度は大きいのです。
おそらく、再放送の希望がもっとも多いドラマではないでしょうか。
特捜最前線第80話『新宿ナイト・イン・フィーバー』
“実直な小市民”が、悪役を演じるとしたらどんな役柄だろう。その答えになったのが、『特捜最前線』第80話『新宿ナイト・イン・フィーバー』(1978年10月11日放送)。赤塚真人さん演じる会社員は、自分のカバンに拳銃が入っていることに気づくと、それを復讐に使います。https://t.co/70lHADxKKc pic.twitter.com/vVbNxjqbq0
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) July 4, 2024
気が弱く、上司から罵られ、同僚の女性社員(佐野厚子)からはバカにされ、繁華街では高校生(内藤剛志)にカツアゲされ、訪問先では主人(関敬六)の子供にまで下男の扱いをされている不動産営業マン(赤塚真人)は、偶然入っていた鞄の中の拳銃の誤射をきっかけに、「引き金さえ引けば確実に人が殺せる」武器の威力を自覚。
1回ヤッてしまうと、何人ヤッても同じだ、と考える赤塚真人は、数時間前まで小市民の会社員だったのに、短時間に次々「憎いヤツラ」を撃っていくのです。
津上明刑事(荒木しげる)は、犯行が、気の弱い不動産営業マンとはあまりにもかけ離れたものと考えますが、吉野竜次刑事(誠直也)はこう言います。
平凡だからやったんだよ。津上、俺達だってそうだったじゃないか。刑事になってすぐコレ(拳銃)を持つと歩き方まで変わってしまった。なんだかこう、デッカイ気分になって肩で風きって歩いたじゃないか。とにかく拳銃には不思議な「魔力」があるんだよ。
船村刑事の懸念どおり、突然手に入ったハジキが1人の男の人生を狂わせてしまったという話です。
赤塚真人の復讐に目を血走らせる“小市民の演技”が、実にリアルでした。
赤塚真人さん、どんな作品を覚えておられますか。
得難い役者さんでした。合掌。
ちょっとマイウェイ DVD-BOX – 桃井かおり, 研ナオコ, 八千草薫, 桃井かおり
おこれ! 男だ DVD-BOX – 森田健作, 石橋正次