昭和映画・テレビドラマ懐古房

荒井注さん(1928年7月30日~2000年2月9日)は志村けんさんと交代した新生ザ・ドリフターズのメンバーで脱退後は俳優として活躍

荒井注さん(1928年7月30日~2000年2月9日)の生まれた日です。志村けんさんと交代した新生ザ・ドリフターズのメンバーで、脱退後は俳優として活躍しました。ネットでもほとんど触れられていませんが、インスタントラーメン『サッポロ一番』のCM初代出演者です。

荒井注さん(1928年7月30日~2000年2月9日)の生まれた日です。志村けんさんと交代した新生ザ・ドリフターズのメンバーで、脱退後は俳優として活躍しました。ネットでもほとんど触れられていませんが、インスタントラーメン『サッポロ一番』のCM初代出演者です。(画像は劇中ほか、本文中敬称略)

荒井注(本名:荒井安雄)は、1928年7月30日に東京都四谷区(現在の新宿区)で生まれました。

コメディアン、俳優として活躍し、特に「ザ・ドリフターズ」のメンバーとして多くの人々に愛されました。

立教大学文学部宗教学科を中退後、二松學舍大学文学部国文学科卒業。

国語と社会の教員免許を取りましたが、卒業後は放送作家を目指しながら、音楽バンドグループ『クレージーウエスト』のバンドマンを務めていました。

その後、いかりや長介にスカウトされて、1964年にザ・ドリフターズ入り。ピアノを担当しました。

代表的なギャグ「なんだ、バカヤロー」や「ジス・イズ・ア・ペン」は流行語となり、多くの人々に親しまれました。

1974年に「ザ・ドリフターズ」を脱退。

実家は料亭を営んでいて、ドリフをやめても生活には困らない、という記事を、ドリフ脱退当時読んだことがあります。

脱退後は、俳優としての活動を続けました。

特に『江戸川乱歩の美女シリーズ』では、波越警部役で人気を博しました。

また、晩年には静岡県伊東市に移住し、個人事務所を設立して悠々自適の余生を過ごしました。

ドリフトサッポロ一番の「基礎」を作る

私が、子供の頃覚えているのは、サッポロ一番(サンヨー食品)のCMです。

札幌時計台の前に立つ荒井注が、顔の横に『サッポロ一番』の袋を掲げ、商品について一言宣伝「サッポロ一番、私も食べてます」(不正確)と言った後、眉をピクピクっと上下に動かす、そんなCMでした。

この眉毛ピクピクのビビッドなCMには衝撃を受けました。

それによって、サッポロ一番も、荒井注⇒ドリフも注目された相乗効果はあったとおもいます。

現在まで続くブランド、サッポロ一番と、ザ・ドリフターズの土台を荒井注が作ったといっても過言ではないでしょう。

荒井注は、当時、逆ギレや開き直りの捨て台詞を売りにしていましたが、もしメンバーの中で誰か1人をCMに使うなら誰にするかと考えた場合、荒井注を選んだサンヨー食品の判断はうなずけます。

たぶん、いかりや長介が、あのゴリラ顔とダミ声で荒井注と同じことをやっても、失礼ながら商品のイメージはちっともアップしなかったでしょう。

ハナ肇が、ルックスもよく、芝居もできて歌もうまい植木等を前面に押し立てたように、いかりや長介も、当時は、メンバーの中でも育ちの良さを感じる荒井注を“表看板”にしていたフシがあります。

クレージーキャッツにしても、そして当初のザ・ドリフターズにしても、音楽と「大人の笑い」だったのは、当時のバンドをやっている人たちは育ちのいい人が多いからであり、荒井注も「育ちのいい」一人でした。

自分が土台を作って、やっと売れ始めたドリフをあっさりやめ、晩年は伊豆の伊東で38歳下の女性と結婚して悠々自適の生活を送ったのも、そうした境遇にあったからだとおもいます。

チョットだけョ 全員集合!!


『チョットだけョ 全員集合!!』(1973年、松竹)は、コミックバンドの「大人の笑い」から、『8時だョ!全員集合』の笑いに移りつつある頃のドリフの映画です。

このシリーズは、毎回異なるストーリーですが、「〇◯〇、全員集合」というタイトルで、全16本制作されました。志村けん時代とは、また違ったドリフの笑いを楽しめます。

ストーリは、いかりや長介が医師免許すら怪しい医師で、メンバー4人はそれぞれの事情から、不承不承いかりやのところで働いている設定です。

加藤茶の妹(小鹿みき)が、資産家の老人(益田喜頓)に気に入られ養女にという話がでましたが、老人にはヤクザになった息子(左とん平)がおり、その親分(玉川良一)とともに財産を狙っています。

小鹿みきに熱を上げるいかりや長介と、財産のおこぼれを頂戴したい他のドリフのメンバーが、玉川良一たちとドタバタとコミカルに争う話です。

劇中では、医師役の天地真理が、いきなり(封切り時)新曲の『恋する夏の日』を歌いだします。

歌うことに全く脈絡はないのですが、天地真理の唄を聴いて、何となく楽しい、明るい気分になれます(笑)

荒井注さんを覚えてますか?

以上、荒井注さん(1928年7月30日~2000年2月9日)は志村けんさんと交代した新生ザ・ドリフターズのメンバーで脱退後は俳優として活躍、でした。


チョットだけョ全員集合!! (第11作) – いかりや長介, 荒井注, 高木ブー, 仲本工事, 加藤茶, 小鹿ミキ, 寺尾聡, 天地真理, 益田喜頓, 左とん平, 尾美利徳, 都家かつ江, 玉川良一, 桑原幸子, 桂伸治, キャシー, 武知杜代子, 渡邉祐介, 渡邉祐介, 田坂啓

江戸川乱歩シリーズ 白い乳房の美女 – 天知茂, 岡田奈々, 荒井注, 柏原貴, 五十嵐めぐみ, 井上梅次

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