昭和の映画 東宝 松竹 東映 大映 日活

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『乱れ雲』(1967年、東宝)は夫を交通事故で死なせた男を好きになるが加害者と被害者という過去は変えられない葛藤話

『乱れ雲』(1967年、東宝)は、男女の深く高度な機微を描く第一人者であった成瀬巳喜男監督の遺作である。自分の夫を交通事故で死なせた男を好きになっていく……しかし加害者と被害者という過去は変えられない。司葉子が匂い立つ美しさで葛藤を演じる。
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『喜劇 女は度胸』倍賞美津子初主演は京浜工業地帯の羽田が舞台

『喜劇 女は度胸』(1960年、松竹)は、映画ファン以外に、一部のマニアには評価が高い作品である。理由は、羽田が舞台であり、当時の京急羽田空港線や230形の車両、今は堤防ができて綺麗な家が並ぶ、海老取川沿いの当時の民家や工場などが写っているからだ。
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『喜劇駅前探検』(1967年、東京映画/東宝)は24本作られたシリーズ20作目で山茶花究が出演者の「トメ」に抜擢された

『喜劇駅前探検』(1967年、東京映画/東宝)は、全24本作られた喜劇駅前シリーズの第20作目である。本作は、藤本義一が脚本、結婚して降板した淡路恵子に代わって中村メイコの起用、山茶花究が出演者表示の「トメ」(最後)に抜擢されるなどの目新しさがある。
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『ブラボー!若大将』失恋と失業を経験する三十路の若大将

『ブラボー!若大将』(1970年、東宝)は、若大将シリーズの第15弾となる作品である。70年の1月1日公開。すなわちお正月映画だが、普通は前年年末から封切られるお正月映画も、この作品については元旦封切りだったのである。
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『ゴー!ゴー!若大将』駅伝、ラリー、枕の小豆がらでおしるこ

『ゴーゴー若大将』(1967年、宝塚映画/東宝)は、1968年の正月映画であり、若大将シリーズ第11作目(全17作)にあたる。加山雄三演じる田沼雄一にとって最後の大学生の作品である。本来3作目で終わる作品が延長され、加山雄三は30過ぎまで学生役だった。
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『ハワイの若大将』初のハワイロケで3人のヒロイン

『ハワイの若大将』(1963年、福田純監督)は、若大将シリーズの4作目である。本来なら、前作の『日本一の若大将』でストーリー上は一区切りついたはずだが、興行成績がいいので、4作目以降も作られることになった。(画像は劇中より)
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『日本一の若大将』マラソン部のキャプテン、卒業後の就職内定

『日本一の若大将』(1962年、東宝)は、若大将シーズの3作目である。例によって、悪気がなく正義感のあるすき焼き屋の坊っちゃん・田沼雄一(加山雄三)が、京南大学4年生でマラソン部のキャプテンをつとめ、卒業後の就職内定まで決める話である。
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『銀座の若大将』銀座の拳闘と万座のスキーで若大将大活躍

『銀座の若大将』(1962年、東宝)が作られたのは、加山雄三主演若大将シリーズの第一作目『大学の若大将』以来1年ぶりである。後半は、観光映画のように国内外様々なロケ地を選んだ若大将シリーズだが、本作は、すき焼き処「田能久」のある銀座が舞台である。(画像は劇中より)
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『大学の若大将』悪気のないキャラと昭和らしいストーリー展開

『大学の若大将』(1961年、東宝)は、言わずと知れた、社長シリーズ、クレージー映画シリーズ、喜劇駅前シリーズといった東宝昭和喜劇群とともに、1960年代の東宝の屋台骨を支えた人気シリーズのひとつ「若大将シリーズ」の第一弾である。(画像は劇中より)
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植木等・クレージー映画を改めて振り返る、無責任・日本一

クレージー映画、もしくは東宝クレージー映画といわれる、1960年代の東宝映画の屋台骨を支えてきたシリーズについて簡単に振り返りたい。まだ書いていないレビュー記事はおいおい書くとして、とりあえず全体をまとめる記事を今回は書いてみたい。
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