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岩崎宏美、堀越学園時代の森昌子を語る

岩崎宏美、堀越学園時代の森昌子を語る
岩崎宏美の39年前のインタビューを、『東京スポーツ』(2015年5月8日付)が蒸し返している。「取材回顧録」というタイトルの連載で、現在も活躍するタレントの昔のインタビューを振り返る企画である。森昌子について興味深い内容にまとめられている。

「花の中三トリオ」によって一躍脚光を浴びた『スター誕生!』だが、その出身者の一人が岩崎宏美。彼女が堀越学園時代の森昌子を述懐しているのだ。

内容としては、堀越学園は、当時芸能人のためのコースがあり、そのクラスに在籍していた生徒は、授業を十分に受けられずに仕事をしていた。

ただ、森昌子は、学校に行く時間をくださいと事務所に話をつけていたらしい、という話である。

これは、森昌子がきちんとしていただけでなく、事務所が“そういうタレント”として大事にしていたこともあるだろう。

もともとデビューしても区立の中学に通い、修学旅行まで行った。

ファンもそういう森昌子を応援した。

だから、いまさら学校は籍だけ置く、というわけにはいかなかったのだろう。

ただし、その森昌子も、高校は当初小野学園だった。

そこで折り合いがつかず、堀越学園に転校したのだ。

まあそんな話はともかくとして、『東京スポーツ』(2015年5月8日付)から引用しよう。

 デビュー40周年を迎えて記念シングル「光の軌跡」をリリース。30日に行われる東京・府中の森芸術劇場公演からコンサートツアーをスタートする岩崎宏美(56)は、実力派歌手として今でも歌唱力健在なところを見せている。
 そんな岩崎が1975年6月5日、本紙の取材に大いに語ったことがあった。当時はまだ16歳(写真)。
 74年7月、オーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)で優勝し、75年4月25日に「二重唱(デュエット)」でデビュー。第2弾「ロマンス」が大ヒットしてこの年の日本レコード大賞新人賞などを受賞して一躍人気歌手になった。
 当時堀越学園高校2年生だったが、売れっ子になって通学は「ときどき」だったとか。「私、1年生のころはデビューしていなかったでしょ。お仕事に出る人を見ていいなあとも、いやだなあとも思ってたんだけど」
 岩崎が言った「いやだなあ」という思いには、授業途中で〝出陣″していく売れっ子に同情する気持ちもあったという。
 同級生には森昌子、伊藤咲子、岡田奈々、池上季実子らがいた。
「昌子ちゃんなんかは学校に行く時間をくださいといってそこはきちんとしているみたいだけど、昌子ちゃんぐらいにならないと(マネジャーに)そうもいえないんですよね」
「クラスの人を見ていると、あ、この子は売れる、あの子はあんまり、なんてわかります。でも自分のことは見えません。こんなことあまりいわない。悪いことはいえないもんね」
 キャンペーンで全国各地を回る。話題づくりで飛行機とヘリコプターを乗り継いで48時間で日本列島を縦断したこともあった。
「新しい人だなあ、ミスをしない人だなあ、とかの印象って大切なことだと患うんです。そうやってがんばって、早く新人歌手じゃなくて歌手と呼ばれたい。私どこでも5分間でも寝られるんです」
 深夜に帰宅しても両親に疲れたそぶりは見せない。よけいな心配はかけたくないという。気分転換は姉や妹とのおしゃべりや友人との深夜の電話。翌朝、制服か私服のどちらかをカバンの中に入れて出かける。
「私は歌手になりたくて、家の人に反対されてもこの道を選んだんです」。歌一筋でスター歌手への階段を駆け上がっていった。 (阪本)

同級生の名前に、池上季実子の名前も出ているのが興味深い。

岩崎宏美と池上季実子

池上季実子はノートルダム女学院、岩崎宏美は成城学園と、ともに名門の中高一貫校に在籍していたが、芸能活動をしやすいために、当時の芸能人の定番であった堀越学園に入っていた。

ある意味、彼女たちにとっては退路を断っての芸能界入りだったわけである。

そして、池上季実子は『男女7人夏物語』、岩崎宏美は『男女7人秋物語』に出演した。

しかも、役どころは、本来は今井良介の相手だったのに、神崎桃子(大竹しのぶ)にとられてしまうという同じ立場である。

当時、明石家さんまと大竹しのぶの共演が話題だったが、『週刊現代』(2014年4月26日号)の『池上季実子×岩崎宏美「芸能界のこと、何でもバラしちゃうわよ(笑)」』という対談コーナーでは、2人でそのことに触れている。

本記事の趣旨からは余談になるが、引用しよう。

池上 ところで、当時、さんまさんと大竹しのぶちゃんの関係には気付いていた?
岩崎 全然。私はまったく分からなかった。
池上 私は「もしかして」と思ってたのよ。あるときなんて、しのぶちゃんの腕時計を見たら、さんまさんとおそろい。思わず、「あら、さんまさんと同じね」と言ったら、しのぶちゃんが慌てて腕を引っ込めた。「あれ、いけないこと言っちゃったかな」って感じだった(笑)。
岩崎 そうかぁ。フェリーにみんなで乗るシーンで、二人が手をつないでいたことがあったの。現場に一緒にいた私のマネージャーは「もしかすると、二人は付き合っているのでほぞ」って言ったんだけど、私は「寒かっただけなんじゃないの」で済ませちゃった。
池上 宏美らしいわね(笑)。

ちなみに、池上季実子は、インタビューの中で、岩崎宏美が成城学園時代、同級生のカレシがいたことをバラしているが、それは岡村清太郎と思われる。

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  • 作者: 阿久 悠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/12/06
  • メディア: 文庫

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