ちあきなおみさんの往年のヒット曲が、デビュー55周年を迎える6月10日から音楽サブスクリプションサービスで配信されることが話題になっています。今年は亡夫・郷鍈治さんの33回忌にもあたり、彼女に心境の変化があったのか、といわれています。
1992年以来、公の場に一度も姿を見せず、今や生きる伝説となった、ちあきなおみさんの往年のヒット曲が、音楽サブスクリプションサービスで配信されるというのです。
ちあきなおみ、デビュー55周年で全シングル&アルバム楽曲がサブスク解禁
元マネジャー「ファンの声が彼女の心を動かした」https://t.co/cgvu45QJdZ
「#上白石萌音 や #門脇麦 が #ちあきなおみ のファンを公言し、テレビで彼女の歌を披露した事もあり、若い世代にもちあきの名前や曲が浸透している」— NEWSポストセブン (@news_postseven) June 1, 2024
このOGP記事によると、「ちあきさんが在籍したレコード会社3社が数年前から進めていた企画で、代表曲『喝采』(1972年)をはじめ『矢切の渡し』(1982年)や『黄昏のビギン』(1991年)など全シングルとアルバム曲、計300曲以上の配信が始まる予定です。
これは当然、ご本人が配信を了承した、ということです。
で、これが復帰のきっかけになるかも、という内容です。
『日本レコード大賞』における「世紀の番狂わせ」
ちあきなおみさんといえば、やはり思い出すのは1972年の『日本レコード大賞』における「世紀の番狂わせ」です。
当時、歌謡界の最高の勲章であった日本レコード大賞をめぐるたたかいを、『アサヒ芸能』(2013年12月5日特大号)が振り返っています。
大賞は、その年の5月にリリースされた小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』で決まりかけていたのに、その年の9月にリリース、年末になって火がついた、ちあきなおみの『喝采』が大逆転で大賞を獲得したのです。
レコ大の会場では、歌い終えた候補者は客席に座ってスタッフと結果を待つ。番組が始まって間もなく、旧知の審査員がこんなことを耳打ちしてきた。
「ルミちゃんは『歌謡大賞』を取ったからいいよね」
にこやかな物言いながら、それは非情の宣告であった。すでに〝勲章″を手にしているから、レコード大賞を逃しても大丈夫だろうというニュアンスだ。
「そう聞いた瞬間、私はショックで腰が抜けるかと思いました。だって、これから発表なのに……」
Copilotにも聞いてみました。
この年の大賞は、ちあきなおみさんの「喝采」が受賞しました¹²。ちあきなおみさんは初の受賞でしたが、上半期の大ヒット曲で日本歌謡大賞を受賞した小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」が大賞の大本命とされていました¹。しかし、9月10日に発売されたちあきなおみさんの「喝采」が大賞候補に急浮上し、2曲がデッドヒートを繰り広げる形となりました¹。
最終的に、「喝采」が大逆転での受賞となり、ちあきなおみさんには副賞として世界一周旅行が贈呈されました¹。一方、小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」は歌唱賞を受賞しました¹。
この激戦は、日本レコード大賞の歴史に残る名勝負として語り継がれています。
ソース: Copilot との会話、 2024/6/10
(1) 第14回日本レコード大賞 – Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC14%E5%9B%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E8%B3%9E.
(2) 第14回日本レコード大賞 – 公益社団法人 日本作曲家協会. https://jacompa.or.jp/record/14.php.
(3) 日本レコード大賞 炎の四番勝負!<第1回>「1972年~ちあき …. https://www.asagei.com/excerpt/18076.
(4) 日本レコード大賞 炎の四番勝負!<第1回>「1972年~ちあき …. https://www.asagei.com/excerpt/18042.
(5) 情念を感じさせたレコード大賞歌手、ちあきなおみ。 | 昭和を …. https://ameblo.jp/unit-ryu/entry-12339770479.html.
『喝采』は、ドラマチック歌謡という触れ込みで、ちあきなおみの実体験(婚約者の死亡)を歌ったと言われました。
私の記憶でも、歌番組の進行役の高橋圭三がそんな話をして、ちあきなおみが歌いながら涙を流すというシーンがありました。そのインパクトが強烈だったんでしょうね。
実際には婚約者ではなく、世話になった仕事仲間らしいのですが、まあそのへんはプロモーション上必要なギミックということで、ヒットした者の勝ちです。
とにかく、ちあきなおみの『喝采』は、
歌もいい、歌手もうまい、ドラマもある
これで『瀬戸の花嫁』は吹っ飛んでしまったわけです。
当時はまだ、レコード大賞、というか歌謡曲市場に、こんな熱い戦いがあったんです。
ネットを利用した配信など良いのでは?
ちなみにこの記事、書き出しは、「(日本レコード大賞は)迷走してしまったのだろうか……」と嘆いています。
AKA48とか、EXILEとか、何を歌っているのかもよくわからない人たちが受賞し、すぐ消えていったことを指しているわけです。
つまり、市場がかわってしまったので、ちあきなおみさんを復帰させても、どう売っていくかは、なかなかむずかしいのではないかと思います。
76歳になり、全盛時のような歌い方も望むのは酷です。
しかし、だからこそ、「わかってくれるひとが聴いてくれればいい」というスタンスで、たとえば会員制のネット配信などを行ったらいいのかもしれませんね。
ちあきなおみさん、覚えておられますか。
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